ワークを解く際に「してはいけないこと」
ここで、ワークを解く際に「してはいけないこと」を紹介することにしましょう。
① 教科書を見たり、調べたりしながら解いて、すべて○にする
学校のワークに×をつけることを嫌がる子が一定数います。
「学校の先生に、勉強ができないと思われたくない」
「ワークにたくさんの×がついていたら、評価を下げられるかもしれない」
と思っているのかもしれませんね。
しかし、これではワークを解く意味が半減してしまいます。
安心してください。
×がたくさんあっても、学校の先生は評価を下げることはしません。
むしろ、不自然な形ですべて○となっているワークのほうが、評価を下げられてしまうことすらあるのです。
そもそも×がつくのは、決して悪いことではありません。
できない問題を発見し、そこを繰り返し解くようにしましょう。
そして、チェックは目立つように、問題番号の横に大きく書きましょう。
「できない」を「できる」ようにすることこそが本当の意味での勉強なのです。
② 何ページもまとめて○つけをする
10ページ以上、まったく○つけをすることなく解き続ける子がいます。
でも、その間に同じ間違いをしていたら、10ページ分の問題を解く時間がムダになりますよね。
効率よく勉強し、かつミスを減らすためにも、2ページ~4ページ解いたら、○つけをしましょう。その際は、保護者の方に頼んでみるのもいいでしょう。
解説を読むものと読まないもの
③ ○つけだけをして、答えを書かない
答えを書かなければ、当然、覚えることはできません。
解答欄か、その近くに正しい答えを書くようにしましょう。
また、一度書いただけで語句を覚えるのは困難です。
ノートに何度も語句を書くか、書いた答えを緑ペンで塗って、赤シートで隠してアウトプットができるようにするのも1つの方法です。
④ 答えだけ書いて、解説を読まない
理科や社会の語句を覚える問題であれば、解説を読む必要はありませんが、数学や理科の計算問題など、理解が必要な部分で間違った場合には、解説をじっくり読むようにしましょう。
⑤ 解くことに時間をかけすぎて、反復する時間が足りなくなる
テストまでに1回しかワークを解き終わらない子がいます。
その場合、いくつか要因が考えられますが、その1つが、時間をかけすぎているケースです。
たとえば数学なら、1問に5分考えて答えが出なければ、次に進みましょう(5分と書きましたが、問題によっては3分でもかまいません)。
ただし、文章問題を読まずに、解けそうもないからと最初から答えを見たり、解説を読んだりするのはやめましょう。
ワークの1回目は、解ける問題と解けない問題の仕分け作業だと考えてください。
以上、ワークを解く際に「やってはいけないこと」を見てきました。
頭ではわかっていても、ついついやってしまいがちなことなので、ここでお話ししたことをしっかり覚えておきましょう。