定期テストで高得点を狙うにはどうすればよいのか。カリスマ塾長の齋藤明さんは「学年1位や偏差値70超の生徒の多くは、自分でつくった目標までの道のりを見える化した計画表をもとに5つのポイントを意識して勉強を進めている」という――。

※本稿は、齋藤明『中学生「偏差値70超」の子の勉強法 カリスマ塾長が明かす“劇的に成績を伸ばす”ルール』(大和出版)の一部を再編集したものです。

ポストイットとマーカー
写真=iStock.com/Olga PS
※写真はイメージです

今の点数と目標の点数を見える化する

さて、ここからは定期テストの具体的な勉強法について見ていきましょう。

まず、押さえておくべきなのは目標の「見える化」です。

私の塾の生徒たちには、定期テスト前に前回の定期テストの点数(初めての場合は、書く必要がありません)と今回の目標の点数を紙に書いてもらっています。

図表1は、学年1位と偏差値70超を達成した生徒のものです。

あなたは、前回の定期テストの各教科の点数を覚えていますか?

思い出せない場合は、テスト用紙やテストの結果表を探して、前回のテストの点数を書いてください。

よかった点数でも、忘れていることはあります。

また、「点数が悪くて記憶から消し去りたい」と思うこともあるでしょう。

まずは、自分を知る意味でも、過去の自分と向き合うことが大切なのです。

目をそらさず、今の自分の位置を知りましょう。

目標設定は、高すぎても、低すぎてもいけません。

ギリギリ届くかどうかの点数に設定にしましょう。

平均点以上をとれている教科の場合には、前回の点数より、「10点くらい上の点数」を目標にしてみてください。

基本的に定期テストで90点以上なら、その勉強のやり方は間違っていません。

一方、90点未満なら、まだまだ改善点があるはずです。それを自分で見つけるよう
にしましょう。もし、改善点が見つからない場合には、この後でお話しする計画の
「見える化」や「最強の定期テスト分析法」を参考にしてください。

勉強時間が足りなかったのか? 計画を立てなかったから、勉強時間に偏りが出て
しまったのか? 定期テストの勉強を始めるのが遅かったのか? 授業をきちんと聞いていなかったり、授業のノートを書かなかったりしたのか?

原因は、いろいろあると思います。

 

保護者の一言が子どもを本気にする

また、この目標の「見える化」シートに取り組む際には、できれば保護者の方にも「目標の点数」と「一言」を書いてもらってください。

応援される人数は、1人でも多いほうがいいもの。人は、誰かに見られたり、応援されたりすることで、本気になるのです。

保護者の方も、あなたのテスト勉強を応援しています。ぜひ、保護者の方にも参加してもらってください。

最後にポイントを1つあげると、「具体的」に書くことが大切です。

じつは、中学生に目標の点数をとるために改善すべき行動を書かせても、「具体的」に書けない子が多いのです。

たとえば、改善点のところをどの教科も「頑張る」とだけしか書かない子は、点数が伸びません。

具体的に、「何を」「どれだけ」「どう頑張るのか」、その詳細が大切なのです。

とても重要なことなので、しっかり胸に刻んでおいてください。