マインドフルネスで眼圧を下げる

Q:マインドフルネスって効果ありますか?
お答えしましょう:複数の研究結果により、マインドフルネスには眼圧を4mmHg程度下げる効果が認められています。

マインドフルネスとは、簡単にいえば「いま、ここにある状態に満足する」という瞑想の一種のことです。瞑想というと「なんだか、怪しいな……」と警戒される方もいらっしゃるかもしれませんが、実は科学的にその効果を裏付ける研究結果も示されていて、世界的に大変多くの人が実践しています。

緑内障への効果についても複数の研究結果が示されていて、マインドフルネスをおこなうことで眼圧を平均4mmHg程度下げる効果があるといわれています。通常、目薬1本で眼圧は2〜4mmHg下げる効果があるとされているので、マインドフルネスには目薬1本程度の治療効果が期待できるといえます(ただし通常治療が基本であくまで効けばいいなというサポートです。ですから、目薬を止めるのはNGです)。

腹式呼吸をプラスする

おすすめしたいマインドフルネスのやり方は、呼吸法を加味したものです。まずは、雑音が入らないリラックスできる空間を探しましょう。そこで意識を集中させて、「いま、ここにいる自分」という存在に、ただ向き合うイメージです。呼吸は、腹式呼吸です。ゆっくり大きく鼻から息を吸い、吐きましょう。

時間は1分程度、点眼後に目をつむって目頭を押さえる時間におこなうのもよいでしょう。

ポイント:マインドフルネス
1970年代後半頃からアメリカでは医療分野で用いられるようになりました。その後、多くの医学的研究がおこなわれて今日にいたっています。