「7ish」ってどういう意味?

さて、ここまで強調したり、ニュアンスを出したい言葉の前に表現を付け加える方法を見てきましたが、まったく逆に、後ろ側につける表現も英語ではよくありますよね。

「suffix」(接尾辞)などと言われて、「careful」の「-ful」、「sweetness」の「-ness」、「tasteless」の「-less」など、学校の英語でもいろいろ習います。

日常会話でよく使われる接尾辞に「-ish」があります。

The meeting is starting around 7ish.
(ミーティングはほぼほぼ7時にくらいに始まるでしょう)

I think she is thirty-ish now.
(彼女はほぼほぼ30代だと思う)

このように「-ish」をつけると「大体」「ざっくりいって」「ほぼほぼ」というイメージを伝えることができます。

他にも便利なのが、接尾辞としての「-like」。

The fabric has a silk-like smoothness.
(その生地はシルクみたいなスムーズさがある)

James acts so know-it-all-like sometimes.
(ジェームズは時々なんでも知っているかのように振る舞う)

「〜のような」「〜みたいな」というニュアンスを出せる表現ですが、2つ目の例文のように「know it all」(全てを知っている)という複数語の表現なんかもくっつけたりもできます。

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写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

「〜的には」と言いたくなったら?

他にもおもしろい「suffix」(接尾辞)があります。「-ish」や「-like」ほどよく使われないものの、ちょっと洒落た言い方でニュアンスを伝えられるのでぜひ参考までに押さえておいてください。「suffix」(接尾辞)のちょっと上級編です。

まずは「-wise」。これを使った言葉だと「clockwise」(時計周り)や「counterclockwise」(半時計周り)などが代表的です。

イメージとしては「〜の方向に」とか「〜の視点だと」というような意味になります。「時計の方向に」という意味で「時計回り」という意味合いが出てきたりするわけです。

他にも以下のように使われたりします。

I folded the paper lengthwise to fit it in the envelope.
(封筒に入るように、紙は長い方から折った)

Cost-wise, the new supplier offered a better deal, but quality-wise, their product wasn’t as reliable.
(コスト的には、新しい供給元のオファーがいいが、質的には、同様の信頼性が見込めない)

「ある視点から」という意味で、「〜的には」と言いたいときに、その「〜」をつかって「-wise」と言うことでさらっとスマートでこなれた表現ができます。