メールの締めにもこんなふうに…
次の表現は、同じようにコミュニケーションに関係するものです。
人と人とが「touch」する、つまり、触れ合う。するとコミュニケーションが生まれるということで、「touch」は連絡をとっている状態の意味でも使われます。
「in」をつけて「in touch」とすると、連絡をとっている状態にあるという意味になります。「stay」や「keep」などの動詞を使えば、その状態を維持するということです。
知り合いや友達としばしお別れというときに「Stay in touch!」(連絡取り合おうね!)なんていうのは「Good bye」に並ぶ別れ際の常套表現です。
また、これから新しい職場に移っていく同僚や知り合いにメールで挨拶する場合に、「All the best on your new adventure! We’re going to miss you around here. Keep in touch!」(新しい門出に幸運を祈ります! 寂しくなりますが、連絡取り合いましょう!)などとメールを締めくくると、とっても粋な感じです。
![手を重ね合わせる人々](/mwimgs/7/b/670/img_7b7fdb6e7b254be9bbe30f29a12955f1397755.jpg)
「contact」より「get in touch」
また、連絡をとっていないときに、連絡をとる状態にするという意味で、「get in touch」なんていう表現もよく使います。
(ジェームスはその悲しいニュースを聞いて、妹に連絡をとろうと決意した)
その反対に「失う」という意味の「lose」を使って「lose touch」とすると、連絡をとらなくなるという意味になります。
(アメリカに引っ越してきてから、カケルは兄弟と音信不通になった)
連絡がない状態が続いている場合には、「out of……」で「……がない」という表現を使って、「out of touch」ということができます。
(10年ほど彼女と連絡をとっていない)
これらどの例文でも、「communicate」や「contact」などの言葉を使うことができなくはありません。ただしそれでは、意味は伝わっても、少しぎこちなく聞こえてしまうので注意しましょう。