ビジネスシーンの「touch base」とは?
一つ目のフレーズが「touch base」。
「base」(ベース)」というのは野球のベース。一塁、二塁、三塁、そしてホームと、打った選手が足や手で「touch」しながら進んでいくものです。
それぞれの塁に守備の選手がいて、打った選手がベースをタッチするごとに、その守備の選手と出くわすようなイメージ。
「touch base」は誰かと会って打ち合わせをしたり、コミュニケーションをとって確認するというようなことを意味します。
Please touch base with your direct reports on this project.
(このプロジェクトに関して、直属の部下と打ち合わせておいてください)
Just in case, I want to touch base with him to avoid any misunderstanding.
(一応、誤解のないように、彼と話しておきたい)
こんな感じで「touch base」は非常によく使われます。会って話すということで、「meet with XXX to talk about YYYY」などというのは間違っていませんが、「touch base」の方がこなれていて、ひんぱんに使われます。
英語は野球由来のフレーズが多い
会議中に進行上その場では議論しきれないトピックが出てきてしまったりしたときにも以下のようなかたちでサラッということができます。
(次に進まなくてはいけませんが、これについては後で打ち合わせしましょう)
また、あまり関係がなかったり、会議の流れが滞ってしまうようなトピックや発言が出てきた場合にも、「That’s interesting. Let’s definitely touch base later」(興味深いですね。絶対後で話しましょう)などといって、相手に嫌な思いをさせることなく、やんわりと後回しにして次に進むことなんかもできます。
ちなみに、英語には野球のたとえが由来のフレーズが結構いっぱいあって、よく使われています。「ballpark」は「野球場」のことですが、「ballpark figure」などといった場合「大体の数」という意味になったり、「curveball」は変化球の一種ですが、予期せぬ難しい課題や問題のことを意味したりします。
For now, we don’t need a precise budget projection, but just need a ballpark figure.
(今のうちは、正確な予算予測はいらず、大体の概算で構いません)
That specific request from the client was certainly a big curveball.
(クライアントからのあの具体的なリクエストは、本当に全く予想外のチャレンジだった)