過去3年分をチェックしておく

④過去の運用実績は?

ポイントの4番目「過去の運用実績」と五番目の「純資産総額」は、つみたて投資枠に採用されている投資信託についてはノーチェックでもOKですが、それ以外の投信を成長投資枠でも買ってみたいという場合の参考にしてください。

まず、気になる投資信託があれば、「過去3年の運用実績」をチェックしてみましょう。インデックスファンドなら対象のインデックスときちんと連動しているか、アクティブファンドならベンチマークにしている指数を上回っているかです。

興味がある方はネット証券で検索して、お目当ての投資信託をクリックしてみましょう。日々のデータがかなり詳しく出ています。その中の「トラッキングエラー」「アルファ」「ベータ」を確認しましょう。意味や見方も詳しく出ていますから、興味があればぜひ。

同内容の投資信託の中からどれにしようか決めかねている場合には、ピックアップした投信の比較もできるようにプログラムされているので、選択の参考にしましょう。リスクに見合うリターンを上げたかどうかを見る「シャープレシオ」も、確認したいデータのひとつです。

これら過去の実績が将来の実績も保証するわけではありませんが、購入を決める判断材料としてチェックしておきたいものです。

減っているものは避ける

⑤純資産総額は?

5番目の「純資産総額」を確認すると、その投資信託にどれくらいのお金が集まっているかを知ることができます。いろいろな投資対象に分散するには、十分なお金が集まっていなければなりませんから、純資産総額30億円以上を目安に選べばいいと思います。

また、どんどん純資産総額が減っている投資信託なら避けたほうが賢明。順調に資金が集まっているかどうかもチェックするようにしましょう。

浅田 里花(あさだ・りか)
ファイナンシャル・プランナー、生活設計塾クルー取締役

証券会社、独立系FP会社を経て、1993年に独立。現在、「生活設計塾クルー」取締役。著書に『50代からの「確実な」お金の貯め方、増やし方教えて下さい』(主婦の友社) など。