新NISA口座で何に投資するか。プロが何に投資しているかを知るのも参考になる。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「つみたて投資枠では3つのファンドを利用して積立投資を実践、成長投資枠では最近2つの銘柄を購入した」という――。
カンファレンスでスピーチを行うスピーカーと聴衆
写真=iStock.com/DIPA
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“タイパ”を重視する若者がセミナーで質問する内容とは

「先生は、どんな銘柄を買っているのですか?」

ここ最近、相談や講演後の質問で、私のプライベートでの運用について、ズバリと聞かれることが増えてきました。

そして、そんな質問は、圧倒的に若い人からです。

とくに今年に入ってからは、新NISAでの運用について聞かれることがほとんどです。

自分でアレコレ考えるよりも、プロが実際に投資している銘柄を聞いた方が早いという、まさにこれは、若者にはやりの「タイパ(タイムパフォーマンス)」ですね。

そんなタイパの考えには賛否両論あるところですが、他人の運用法(購入銘柄)を参考にするのは一理あるところでしょう。

そこで今回は、私が新NISAで購入・保有している銘柄について書いてみたいと思います。

新NISAでの運用の王道は、一般には、「つみたて投資枠の対象商品を、積み立てる」ことです。

実際、私自身も、その王道をベースに運用をしています。

もっとも、つみたて投資枠の対象商品といっても約280本ものファンドがあるわけですが、現在、私が積み立てているのは、以下の3本です。

新NISAのつみたて投資枠から選んだ3本のファンド

1本目は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」。

このファンド1本で、世界の先進国23カ国、新興国24カ国の株式市場に、超低コストで分散投資ができます。いわば、全世界の株式市場にまるごと投資できるファンドでして、「オルカン」との愛称で、とにかく超人気のファンドです。

現在、堅調な株式市場の下、過去5年間の年率平均リターンは17%超と、抜群の運用成績を誇っています。

とはいえ、将来の世界株式市場の動向は誰にも分からず、今後、かつてのコロナショックやリーマンショックのような大暴落もあるでしょう。

ただ、長期的視点で見れば、上昇・下落を繰り返しながらも、株式のリターンは(他の資産カテゴリーよりも)高いことから、長期投資において株式カテゴリーは必須だと考え、選択しました。

なお、全世界株式に超低コストで投資するタイプのファンドは他にもありますが、中でも、この「オルカン」の純資産総額(2兆5000億円超)は群を抜いて大きく、安定感は抜群です。それゆえ、新NISAでの候補商品として、まず名前が挙げられるファンドですし、「新NISAではこれ1本でOK」と勧める専門家もいるくらいなのです。

ちなみに、「オルカン」は全世界株式と言いながら、各国への投資比率にはかなり偏りがあって、その投資対象の約60%はアメリカ株式です。

実は、アメリカ株式全体に投資する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(※)も積み立てるべきかと迷っていましたが、「オルカン」でアメリカ株式には十分投資できることから、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は選択しておりません。

※純資産総額3兆7000億円を誇る超人気ファンド