上司にしか分からないことを議論していく

何はやっても良いが、何には手を出してはいけないのか。提案を承認してもらう上での肝となる点はなんなのか。そこにどんなFactがあれば納得できるのか。どこまで見通すことができれば先に進められるのか。新規検討を進めるためには、承認者である上司にしか分からないことを、一つひとつ丁寧に議論・相談していくことが必要なのです。

求められる提案は、承認者の想定の内でもなく、また承認者の想定の外でもありません。野球のストライクゾーンは規定の中の範囲どこでもよいのですが、新規事業提案のストライクゾーンは、想定の中でも、想定の外でもありません、その「きわ」に正解があるのです。検討開始に当たって、それら想定を、球(アイデア)を投げながら確認していくことが必要です。

更に「口に入れるものには手を出してはいけない」や「ソフト開発はしない」などの想定事業領域に関係することだけでなく、承認者が気にしていることや、漠然と思っていることも知らなければなりません。

○○社とは競合しない。最終的に事業規模を○○ぐらいにしたい。○年には事業の目処を立て、創立○○年の目玉としたい。最終的には○○事業と統一したい。海外/○○地域での展開を前提としたい。あくまでもBtoC事業でいきたい。今度はモノ売りではなく、コト売りにしたい、などなど。これらも普通は明示的に言われませんが、「ダメ」判断の根拠となるため一つひとつ確認していく必要があります。

「避難タウン構想」の例からも分かるように、実際の提案に対し感じる懸念は、提案を聴いてみないことには分からないということがあります。したがって、提案を創っていく過程で承認者に相談していくことが必要なのです。