常時80銘柄ほどをトレード
私の取引銘柄は、その時々によって変化します。値上がりすれば売ってしまうわけですから、いま手元にない銘柄もたくさんあります。売ったり買ったりを繰り返しながら、常に80銘柄ほどは保有しています。
2023年3月末時点において短期売買目的で保有している銘柄は、図表2のようになっています。
あくまで2023年3月時点のものなので、この時点では利確してしまっているけれど新たに買い直したもの、新たに購入した銘柄も複数あります。これはすべて岩井コスモ証券の口座で保有しているもので、この口座には運用資産が14億円程度入っています。
また保有銘柄としては、別の証券口座で管理している長期保有銘柄も20銘柄ほど加わります。長期で保有する銘柄は、トヨタ自動車、本田技研工業、三井物産、丸紅など、安定的な収益を上げている大型銘柄が中心です。
毎日引け後に自分が持っている口座すべての資産総額を足し合わせており、合計で18億円ほどというわけです。
デイトレード目的で保有している銘柄は有名な企業もありますが、みなさんが知らないような企業が多いかもしれません。業種も特定の分野に偏っていないことがわかってもらえるかと思います。とはいえ、もともと私は、自動車や半導体といった銘柄が好きなので、そのような銘柄が多いですね。
不良在庫をたくさん抱えている
私の保有銘柄を紹介しましたが、「この銘柄を買えばいい」とか「この銘柄がオススメ」という意味で紹介したわけではありません。株価が上がってしまったので利確して手を離れた株も多いですし、基本的にあまり損切りしないので、長期的に塩漬けされている銘柄も複数あるからです。
運用資産は18億円ありますが、利益の出た株はすぐに売り、そうでない株はそのままなので、評価損益はマイナス2億円以上あります。なので「この株を買えば儲かるんだな」とは安易に思わないでください。儲かったら売ってしまうので、不良在庫をいっぱい抱えているんです(苦笑)。
ちなみに、投資信託はまったくやりません。投資信託は手数料も管理費も取られますから、下手したら月々にかかる諸費用で運用益がなくなります。
投資信託に回す費用があるなら個別銘柄で取引したほうがよっぽどいいですね。
1936年、貧しい農家の4人きょうだいの末っ子として生まれる。高校卒業後ペットショップに勤務。そこで証券会社勤務のお客と出会ったことから、19歳で投資を始める。その後、雀荘を経営しつつ株式投資に打ち込み、1986年に転換社債の投資を機に専業投資家となる。3台のパソコンとモニターで常時80銘柄ほどチェック。資産18億円を築き、月6億円分を売買する。テクニカル指標を重視し、命の続く限り現役デイトレーダーを続ける意気込み。