決算に期待して購入

この日買った銘柄のうち、「信越化学工業」「ジーテクト」は翌週・翌々週に発表される決算に向けて購入した株です。このように、決算が近くなってくると「決算で上がるだろう株」が安くなるタイミングを計って、購入することが重要です。

週単位での売買なので、厳密にはデイトレードではありませんが、決算で勝負するにはあらかじめの仕込みが欠かせません。

大手化学メーカーの信越化学工業は、時価総額が約9兆1600億円という大型株で、私が得意とする小型株ではありませんが、塩化ビニル樹脂やシリコンウエハーなどで世界的に高いシェアを有しており、投資家からの人気がとても高い銘柄です。

同社の株は2023年6月に入り上場来高値を更新。第1四半期の決算は減益予想でしたが、2023年3月期の連結決算では純利益が過去最高であり、中長期的には業績の拡大が期待できることから、仮に前年同期比マイナスだったとしても、すでに市場はそれを織り込み済みで、決算で上がるはずだと考えました。

決算自体は市場の予想どおり減益。しかし、同時に1000億円もの自社株買いを発表しました。自社株買いは、株価上昇の好材料となります。

ただ、決算翌日に折悪く日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正を表明したことも相まって、この日は全体的に株価が下がる傾向にあり、期待どおりの上げ幅にはなりませんでした。

自信をもって買える銘柄

ジーテクトも同様に、決算で高くなることを見越して購入した株です。ホンダ系の車体プレスメーカーであるジーテクトは2023年6月、今後の事業戦略にかかる新たな経営指標の目標値や株主還元方針などを公表しました。

そこでは新たに株主資本に対する配当総額の割合である株主資本配当率(DOE)を指標として導入し、数値目標として2023年3月期は1.6%、2026年3月期に2.0%、2031年3月期に3.0%を目指す方針を明らかにしました。

これを受けて、同社の株は年初来高値を更新。この株を持っていれば、今後2030年にかけて伸びていくはずです。私は94歳になる2030年まで売買しながら、この株を持っているつもりです。

この2社とも、仮に次回の決算で上がらなくても、「いつか必ず上がる株」だということも重要です。だからこそ自信を持って買えるんです。「決算で上がるかもしれない。だけど今後の見通しは暗い」ような株に手を出すべきじゃありません。