「NO」はきちんと伝えることが大切
これは、校長を引き受けた際の自戒も込めて書きますが、頼みごとをされたときやお誘いを受けたとき、返事がNOの場合はきちんと伝えることが大切です。
「断ると嫌われるんじゃないか」と意に添わない誘いを受けると、その結果は自分に返ってきます。また、断りたいのに返事をしないと、相手に迷惑をかけてしまいます。
さらに、判断がむずかしいときに「まあ、いいか」と承諾すると、あとから引くに引けなくなり後悔することにもなりかねません。
「もう少しくわしく聞かせていただけますか」「判断材料をいただきたいのですが」などと伝えて情報をもらい、じっくり考えて自分の心に添った返事を返すよう心がけましょう。
しかし、相手との関係次第では断りにくい場合もありますよね。そんなときは、少なくとも即答しないことです。
「すぐに結論を出せないので、少しお時間をいただけますか」「少々むずかしいと思いますが、考えてみます。いつまでにお返事すればいいでしょうか」などと伝え、そのあと、自分で咀嚼してやはりNOの場合はその旨を伝えます。
すると、相手も心の準備ができているので、その場で断るよりも受け止めていただきやすいでしょう。
ただ、断る場合は感謝の気持ちも一緒に伝えることが大切です。
「やはりむずかしいと思う。でも、声をかけてくださってありがとう」「今回はご希望に添えません。しかし、お話をいただいてうれしかったです。お礼申し上げます」と伝えると相手との関係も保たれ、次の機会につながる可能性も残せるでしょう。
「そうですね」に隠されたワナ
誤解を招かないために、会話の途中で安易に「そうですね」といわないよう気をつけましょう。
相槌を打つこと自体は重要ですが、自分が納得していないのに「そうですね」というと、同意したと思われてしまいます。自分とは意見が違うときは無言でいるか、「○○さんは、そう思うのですね」と返すといいでしょう。