相手のテンポに合わせる

間を取るといっても、常にゆっくり話すというわけではありません。会話のスピードは、相手のテンポに合わせます。

早口の方には、こちらもポンポンとリズミカルに会話を進め、スローペースの方にはゆっくり話します。会話が進むよう、適度に相槌を打つことも心がけています。

また、フランクに話すタイプの人とは、同じように距離感を縮めて接すると会話がどんどん深まります。逆に、少し遠慮がちに話す方なら無理に踏み込まず、相手が心地よく話せる距離感を意識します。

相手と、どんな声のトーンや会話のペースが合うのかを無意識で探るのは、ひとつの習慣となりました。

会話をする2人
写真=iStock.com/koumaru
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相手の立場に立って考える

聖書に「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」という言葉があります。これも普段から心に留めている言葉です。

たとえば、「この言葉をかければ、少しは安心してもらえるかな」「本当はこう伝えたいけれど、今は負担に感じるかもしれないから、違う言葉にしよう」。そんな問いかけを自分にしながら会話していくのです。

ただし、同じ言葉でも相手と自分とでは受け止め方が違うのがむずかしいところ。失敗したなと反省することも多々あります。それでも、自分の主張を押しつけるのではなく、相手の立場に立って考えるのは、コミュニケーションの基本だと感じています。