国内の主なオークションハウスは5社

お金持ちがよく売買をしている国内のオークションハウスにはいくつかありますが、最大手は毎日オークションです。2位がシンワオークションです。この2社が国内では断トツのトップ2社で業者間取引でもよく利用されています。

ちなみにシンワオークションの持ち株会社であるSHINWA WISE HOLDINGSは東証に上場しています。

ほかにも中堅のオークションハウスとして、iART auction(アイアート株式会社)、SBIアートオークション(SBIアートオークション株式会社)、マレット アートオークション(株式会社マレット ジャパン)などがあり、それぞれ得意分野があります。

毎日オークションは毎月オークションを開催しているので、出品される数も膨大になります。売り手も買い手も膨大な人数が参加しますが、こだわりの一品のようなものは、あまり出品されません。

画商が手元にある絵画を処分するときに利用するケースなどが多くあります。あるいは、相続の際に業者が引き取った絵画を換金するために出品するケースもあります。そのため、業者間の売買が非常に多いのです。シンワオークションも同じです。

iART auctionは元が個人のコレクターがつくったオークション会社なので、こだわりの作品が出品されるケースも多くあります。SBIアートは、現代アートのみ扱っています。「国内で現代アートを売買するならSBI」と言われるほどの地位を築いています。

実家に眠るお宝を発掘

地方に実家が残っている場合には、お宝が眠っている可能性があります。絵画や掛け軸、陶器などの美術品が残っていれば、高く売れる可能性があります。相続したまま放置されているものなどがある場合、この機会に確認してみるのもいいでしょう。

実家に美術品などが残っていても、多くの場合は古物商に引き取ってもらうことになります。すると、価値のあるものが含まれていて「全部まとめていくら」と二束三文の価格にしかならないことが多いでしょう。オークション会社に情報を送って査定してもらえば、エスティメートと呼ばれる見積もりを出してくれます。その時点の相場を考慮して「この程度で売却できるだろう」という価格の目安を教えてくれるのです。その前に本物かどうかを鑑定に出す必要があるケースもありますが、オークション会社がサポートしてくれます。

屋根裏の物置部屋
写真=iStock.com/Eugene Kravchenko
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