改善策は必ずある

パンデミックの期間中は、皆が几帳面にマスクをしたり、外出も自粛するといったルールにしたがって、人々のモラルが向上したように見えていたのに、パンデミックが終わると、逆に「あれっ」と思うことがある。

「人と直接接しない」期間が終わったら、その期間中にでき上がった「好ましくない習慣」が残ってしまった。

このように感じることのある人は、少なくないようです。

ほとんどは、もともとマナーを守れない人がしていることかもしれませんが、パンデミック中に根づいた「好ましくない習慣」が直らないとすれば、それはあまりに残念なことです。

社会人のビジネスマナーについては、改善策は存在しているものです。ぜひ相談者の方の懸念も解消されることを願っています。

松崎 久純(まつざき・ひさずみ)
サイドマン経営・代表

もともとグローバル人材育成を専門とする経営コンサルタントだが、近年は会社組織などに存在する「ハラスメントの行為者」のカウンセラーとしての業務が増加中。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、非常勤講師としてコミュニケーションに関連した科目を受け持っている。著書に『好きになられる能力 ライカビリティ』(光文社)『英語で学ぶトヨタ生産方式』(研究社)『英語で仕事をしたい人の必修14講』(慶應義塾大学出版会)など多数。