2 冷蔵庫は小さい方がいい

社会問題になっている食品ロスですが、食品ロスをなくすことは食費節約にもつながります。

農林水産省の統計によると日本人の1人当たりの食品ロス量は年間約41kgで、毎日お茶碗約1杯のご飯を捨てている計算になるそうです。食品ロスをなくせば、仮にお米で換算すると1人当たり約1万7000円の節約になります(5kg2000円で計算)。4人家族なら6万8000円です。

食品ロスには事業系食品ロスもありますが、家庭系食品ロスも事業系食品ロスとそんなに大きく変わらないくらいの量があることがわかります。

冷蔵庫が食品でいっぱいだと何がどこにあるのかわからず、腐らせてしまう原因になります。食材を把握できる量に抑えることができればダブって購入することがなくなり、使い切れずに腐らせてしまうことも減るでしょう。

冷蔵庫自体を小さくできれば、食材管理はしやすくなります。ファミリー世帯の場合、大容量の冷蔵庫を利用している家庭がほとんどだと思います。大きければ大きい分だけ、どうしても容量いっぱいに詰め込んでしまうものですが、大容量の冷蔵庫でいっぱいに食材を詰め込むと、管理できるキャパを超えてしまいます。

8人家族でも2人用の冷蔵庫で十分

わが家は8人家族ですが、一般的には2人用といわれる272リットルの冷蔵庫を愛用しています。私も結婚当初は大容量の冷蔵庫を購入したのですが、子どもが増えてきて、育児や家事、食材管理が大変になり、思い切って小さいサイズの冷蔵庫に買い替えてみました。

それまでは家族が増えると冷蔵庫を大きくするのが普通だと思っていましたが、大きい冷蔵庫は食材を把握することが難しく、料理をする際の作業効率が悪くなってしまうことに気づき、小さい冷蔵庫に買い替えました。1度で買い物ができる量が買い物かご2つ分なので、買い物かご2つ分が入る大きさであれば十分だと計算しました。

橋本家の冷蔵庫。それまで使っていた大きい冷蔵庫はフリマアプリで売却した。
筆者撮影
橋本家の冷蔵庫。それまで使っていた大きい冷蔵庫はフリマアプリで売却した。

このサイズの冷蔵庫だと、扉を開けると一目で見渡せ、全ての食材を把握できます。料理する際も食材をぱっと取り出すことができるので効率も上がりました。