ランドセル購入のためのラン活が佳境に入る頃だ。中学2年から3歳まで2男4女の子どもを育てるママFPの橋本絵美さんは「ランドセルは5万~6万円もする丈夫な高級鞄なのでお下がりを使えるなら新品を買わなくても大丈夫。物価高騰の中でも、工夫次第で隠れ教育費を2~3割は抑えられる」という――。

隠れ教育費を賢く攻略して2、3割の節約

ファイナンシャルプランナーの橋本絵美です。家計改善のアドバイスを中心にセミナー講師やコラムの執筆などを行っています。共働きパパママ世帯を中心に、新婚ご夫妻から退職後のご夫婦までさまざまなご家庭の家計を改善してきました。

また、お金のやりくりに困っている人はモノのやりくり、お片づけにも困っているもの。なので、ファイナンシャルプランナーと併せてお片づけプランナーとしても活動しています。プライベートでは2男4女、6人の子どもの母として育児と家事と家計を切り盛りしています。

橋本さん家族
写真=サンキュ! 2019年9月号より
8人家族なのに、橋本さんのオフィス兼自宅は、驚くほど片付いている

昨年は中学校、小学校のダブル入学で、入学準備に何かとお金がかかりました。小学校と中学校は義務教育ですが、いわゆる隠れ教育費として小学校入学から卒業までにも毎年いろいろと購入するものがあったなぁというのが実際子どもたちを卒業させてきた中で感じた印象です。

文科省が実施した令和3年度子供の学習費調査によると、保護者が支出した1年間・公立小学校における子ども一人当たりの学校教育費のうち図書・学用品・実習材料費等は2万4286円ですが、わが家では、「必要な機能を備えたものを安く買う」ことを基本としています。

その方針を徹底したので学用品に関してもおそらく普通の家庭の2、3割は低く抑えられたのではないかなと思います。そんなわが家の経験から、隠れ教育費を賢く攻略する方法をお話しします。

ランドセルだけではない…意外と多い小学校入学準備品

小学校の入学準備は細々とそろえるものが多く、小さなものでもひとつずつ記名しなければならず地味に大変です。

【図表1】小学校入学準備品

自治体によっては全員に無償提供される物もありますが、基本的には各自準備をしなければいけません。中にはサイズ指定があり、既製品で準備しにくいものもあります。