あなたの未来に影響するアンコンシャス・バイアス10

無意識であるがゆえ、自分では気づきにくい「アンコンシャス・バイアス」。あなたの“気づき”を促すよう代表的な10の傾向を挙げた。

アンコンシャス・バイアスの用語は、現在200以上あるともいわれています。ここで紹介したものだけにとらわれず、ぜひ「これって、私の思い込みかな」と自身を振り返ってみてほしいのです。

また、これを「Aさんは、いつも、集団同調性バイアスに陥っている!」「あの会社は権威バイアス傾向が強い」などと、人に当てはめることは避けましょう。誰かを「○○だ」と決めつけることは、言われた相手の心の後味を濁す可能性があるため注意が必要です。ここに挙げた10の傾向は、あくまでも自分自身にどんなバイアスがあるかを知るためのきっかけにしてください。

たとえば、自分に「確証バイアス」がありそうだと気づいたなら、「ほかのデータも検証しておこう」「これってホントかな? これ以外の情報も念のため見ておいたほうがいいな」と、自分の行動の変化につなげてほしいのです。

アンコンシャス・バイアスは、あくまでも「自分」が気づき、気づこうとすることが大切。まず、自分の中にあるバイアスを知ることで、意識し、改善につなげていく。ものの見方が変われば、見える世界が変わり、結果として未来が変わります。ぜひ、自分の“思い込み”を振り返ってみてください。

職場や仕事に影響する6
キャリアに影響する4

※上の10の傾向は、『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない』をもとに、編集部作成。

構成=戍亥真美

守屋 智敬(もりや・ともたか)
一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事

2015年モリヤコンサルティング設立。これまでに8万人以上のリーダー育成に携わる。18年、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所を設立。大企業から行政、教育現場など、研修受講者は8万人超。21年、小・中学校での授業提供開始。22年、松浦民恵教授との共同研究「がんと仕事に関する意識調査結果」を公表。著書に『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない』(かんき出版)など。