自分に自信がない人は、自己肯定感を上げるためにどうすればいいのか。ひろゆき氏は「小学生や過去の自分など、絶対に勝てる相手を見つけて、成功体験を増やすことがコツ。勝てるカードが一つもないときにもできることはあります」という――。

※本稿は、西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

「1年前の自分」なら誰でも勝てる

ときどき「自己肯定感が低いので、高くするにはどうすればいいですか?」という悩みを聞くことがあります。書店にもこうしたテーマの本が並んでいるので、悩んでいる人は少なくないのでしょう。

では自己肯定感を上げるには、どうしたらいいのでしょうか。

自己肯定感が低い人って、おそらくいままでに何かで勝った経験が少ないと思うんです。なので、そういう人には、自分が勝てるジャンルで、勝てる相手を探すことをおすすめします。

手っとり早いのは、将棋やオセロのゲームで、初級とかいちばん弱いレベルで勝ちまくるという方法です。ただ、ゲームでもある程度の実力がないと勝てなかったりします。

では、そういう人は誰になら勝てるのか?

じつは、誰でも勝てる相手がいます。

それは「過去の自分」です。

たとえば、絵を描くのが楽しいという人なら、毎日描き続けていれば、1年前の絵と比べてうまくなっているはずですよね。なので、1年前の自分が相手なら勝つことができるんです。楽器でも運動でもいいので、楽しみながら上達できるような趣味を持つことなら、誰にでもできると思います。

勝てない場所で戦うな

では、過去の自分に勝てるものが一つも見つからない人は、どうすればいいのでしょうか。もし、そういう人がいたら、いっそのこと「小学生にマウンティング」してみたらどうでしょう。

たとえば、小学生がソシャゲで「こんなキャラをゲットしたんだぜ」とか自慢しているところに、超レアなキャラを持って行って見せたら、きっと尊敬されますよね。

大人なら1万円ほど課金すれば、小学生が持っているキャラには絶対に勝てるでしょう。偏差値50の学力の人が、偏差値45の大学に行けば賢い部類に入れるのと同じことです。

小学生や偏差値を例に挙げましたが、要は、自分が勝てる場所で戦えばいいんです。

2022年1月、パリにて撮影。
撮影=松永学
2022年1月、パリにて撮影。