人それぞれに備わっている魅力の最大化が最短ルート
外見への意識は、その人の価値を守り、チャンスを創造し、組織の業績や評判のアップにも貢献します。つまり外見リスクマネジメントは自身や組織の広報の役目を担っているのです。私は広報活動の目的を「理解、信頼、好感を得ること」と考えます。これに当てはめると女性リーダーが獲得すべき外見印象は「自信感」「信頼感」「清潔感」です。それらを獲得する方法は千差万別。各人の魅力が生きる方法が効率的でしっくりもくるでしょう。例えば指が長ければ、それを生かしたしなやかなしぐさで優雅な自信感を演出します。表情が豊かであれば、前髪を上げて顔全体を見せ、自信感や清潔感を狙います。
気になるところからでOK。要素に分解して印象を操作
人それぞれ異なる感性に頼るのではなく、理論的に外見リスクマネジメントを行うには、外見をその構成要素へと分解します。そしてひとつずつ、必要な外見印象に寄与するよう見直すことが有効です。その要素とは「表情」「ヘアメイク」「服装」「姿勢」「動き」の5つ。それらすべてが作用して私たちの印象を決めています。どれも生まれつきのものではなく、自身でつくり上げていくことのできるものばかりです。
なかでも「表情」はオンライン会議の普及で、その重要性がより高まっています。目線や眉、口元の動きなどは自信感を左右します。「ヘアメイク」はコンプレックス解消のためというよりも、自身の魅力を引き立てるものとして捉えましょう。髪や濃いメイクで気になるシワや顔立ちなどを隠そうとしてしまうと、ビジネスシーンでは「暗い」「疲れている」などマイナスな印象を与えてしまいかねません。
「服装」「姿勢」「動き」は遠くから見られるときにも印象を演出できます。特に「姿勢」や「動き」に関しては慣れが必要。次で紹介するマネジメント方法で日頃から訓練してみてください。