自分の話ばかり、話が止まらない人は、信頼されるリーダーになれない? 基本的な傾聴スキルを学び、部下に支持される上司になる。
オフィスで仕事をする女性たち
写真=iStock.com/kokouu
※写真はイメージです

部下を生かすも殺すもリーダーの聞き方次第

部下が指示待ちで主体性がない、上司として信頼されている気がしない……その悩みの原因は話の「聞き方」にあるかもしれません。部下の話を最後まで聞かずに途中で遮ったり、自分の意見を一方的に押しつけたりすると「この人は自分のことばかりで話を最後まで聞いてくれない、認めてくれない」と部下の心に不信感が芽生え、上司への好意はもちろん、やる気も失ってしまいます。職場のコミュニケーションの質はリーダーの聞く力=傾聴力にかかっていると言ってもよいのです。

傾聴力は、グローバル企業が覇権をふるう現状では重要なスキルの1つと考えられています。多文化共生の職場環境で人の話がきちんと聞けない、他人を理解する力がない管理職ではそもそも仕事になりません。どんな背景を持った人も理解し、十二分に実力を発揮してもらう。極論を言えば、マネジメントの役割は、部下の力を引き出し、それぞれが結果を出せるようサポートすることに尽きるのです。