“BMW”で通勤している

私が平日、ヨガと般若心経、朝食を終えて自宅を出るのは、午前7時半頃です。それから会社まで片道1時間ほどかけて「BMW」で通勤しています。

BMWといっても、ドイツ製のあの有名な高級車のことではありません(私は自動車免許を持っていません)。

BMWとは、「B=バス、M=メトロ(地下鉄)、W=ウォーキング(歩く)」の頭文字をとったもの。

私が妹と2人で住んでいるのは、大阪府北部の豊中市です。自宅を出て、まずは大阪市の中心部まで乗り入れている鉄道(メトロと相互乗り入れ)の駅まで、路線バスに乗って向かいます。自宅からほど近いバス停からの所要時間は、20分くらいです。

メトロに乗ってから、勤務先の最寄り駅(本町駅)まで、乗り換えなしで20分前後で到着します。本町駅から会社までは、徒歩で5~6分ほどです。

通勤電車では立っていることもしばしば

以上、片道1時間のBMWが毎日の日課です。仕事が終わったら、今度は逆のルートをたどって「WMB」でうちまで帰ります。一日の歩数は往復の通勤のみで6000歩程度です。

バスでは座れる日もありますが、通勤時間のメトロでは空席がなく、立っていることも少なくありません。こうした毎日の通勤が、私の健康づくりに役立っていると思います。

「老化は足腰から」といわれます。足腰が立たなくなると、現役で仕事をするのも難しくなります。平日、往復2時間のBMWで知らない間に、私の足腰は鍛えられているのでしょう。

たまに「歩くのが速いですね!」と驚かれます。急ぎ足になっているつもりはないのですが、それは足腰がまだ衰えていない証しなのでしょう。

このBMWは、これからもずっと続けたいと思います。

玉置 泰子(たまき・やすこ)
サンコーインダストリー 総務課長

1930(昭和5)年5月15日生まれ。商業高校を卒業後、25歳で三興鋲螺(現・サンコーインダストリー)に入社。以来66年にわたり、経理や庶務の業務を担ってきた。現会長より11歳年上で勤続年数も長いことから、同社の歴史を知る語り部として新人研修の担当もしている。2020年11月「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定される。