お金持ちは家族と旅行にはいかない

お金持ちは一人で出かけることが多いのも特徴です。目的がはっきりしていますから、本人はゴルフが好きでも、家族は興味がないなど好みが違うこともあるでしょうし、人数が多いとチケットが取りにくいことも関係しているでしょう。

テニスにしてもコンサートにしても、1人分のチケットは比較的簡単に取得できますが、ペアで隣同士の席を取ろうとすると、途端に難しくなります。ましてや家族分を並んだ席で取得するなど、ほとんど不可能です。自分の目的を達成するためには、割り切って1人で出かけることを選んでいるのでしょう。

「子どもたちも含めて家族で旅行した」という話よりも、子どもを海外留学させたという話の方が多いのもお金持ちの特徴です。音楽留学の場合は、現地でレッスンを受ける必要があるため、母親が現地で一緒に暮らしながら世話をするケースもあります。ただ、そうでなければ子どもを留学させたら、親は親で自分の時間を楽しんでいる印象です。

以上はお金持ちの話なので、私たちが参考にしようと思っても難しいケースが多い。真似をするなら、もっと身近なお金持ちがいいでしょう。

身近なお金持ちの3つのタイプ

お金持ちには、代々の地主など生まれたときからお金持ちの運命を背負った人もいます。その人たちの生活習慣は、私たちには参考になりません。そこで、私は自分の力で1億円以上の資産を築いたお金持ちを①節約家タイプ、②投資家タイプ、③高収入タイプに分類しています。簡単にそれぞれのタイプを紹介すると、次のようになります。

節約家タイプは、自然とお金が貯まる仕組みをつくり1億円を達成しています。特徴は、住居費や通信費などの固定費を徹底的に見直していることです。電気やガスなどはいまだに夫が契約者になっているケースも多く、固定費を削減するには夫の協力が欠かせません。そのため節約家タイプは夫婦仲がよく協力し合いながら、貯蓄額を増やしています。最近は夫婦共働きが一般的ですが、夫か妻か、どちらか一方の収入の範囲内で生活費を賄い、もう一方の収入分は全額貯蓄に回しているパワーカップルも少なくありません。