お金持ちは“逆張り”の生活をおくっている
今年のゴールデンウィーク(GW)は、昨年と比較して、多くの人が出かけているのではないでしょうか。海外はいまだ待機期間が必要なケースも多いですから、国内の観光地が人気のようです。コロナ禍で出かけられなかったストレスを少しでも解消できれば――。そんな気持ちで、ちょっと豪華な旅行を楽しんでいる人もいるかもしれません。
では、資産1億円を持つようなお金持ちはどんなGWを過ごしているでしょうか。私が知っているお金持ちの人たちは、GWにはあまり旅行に行きません。GWのようなレジャーのハイシーズンは、ホテルの宿泊費も高くなりますし、観光地は人であふれます。「かえって疲れるから、そんな時期に出かけたくない」と考えるのです。
もちろん、医師や会計士などの専門職の人は、長期で休暇がとれる時期は限られており、平日に出かけるのが難しいので、やむをえずGWに出かける人もいます。そうした事情がある場合は別ですが、基本的には他の人が旅行に出かけない時期にゆっくりと出かけています。旅行に限らず、お金持ちは一般の人とは逆張りの暮らしをしているのです。
旅行先は「好きな国」や「行きたい場所」で選ばない
旅行の目的もだいぶ違います。一般の人は海外へ出かけるだけでテンションがあがりますから、行くこと自体が大きな目的になります。「好きな国」や「行きたい場所」を旅行の目的地にしがちです。
お金持ちは旅慣れていることもありますが、明確な目的をもって旅行先を決める人が目立ちます。たとえば、ゴルフが好きな人であればメジャー選手権の観戦に行く、テニス好きなら四大大会を回る、音楽が好きならウイーンフィル、ベルリンフィルのコンサートを聴きに行く――などなどです。