スポーツ指導の現場はどんどん進化している
「監督が怒ってはいけない」というルールを設けたバレーボール大会『益子直美カップ』を始めて8年、2021年は一般社団法人を立ち上げ、代表理事として活動しています。
私の現役時代は、監督に怒鳴られ、たたかれるのがあたり前。怒られたくない一心で自分の思うようなプレーができず、最終的にバレーボールを嫌いになってしまった過去がありました。でも今、スポーツ界は変革のさなかにあって、“昭和の根性論”から“令和の技術論”へ。ただ世界レベルで見ると、日本はまだまだ勝利至上主義で、スポーツがライフワークとなる土壌が整っていません。私だからこそできる活動で、スポーツ界、バレーボール界に恩返しをしたいと奮闘しているところです。
私の活動は、いまだ怒ってしまう指導者の方々に「そのやり方ではもう通用しないから、今の時代にあった活動をしましょう」と「伝える」こと。でもそれは、彼ら彼女らの成功体験を覆すことでもあり、どう伝えれば受け入れてもらえるのか、いつも考えています。