「チャンス」をはき違えていないか
企画を通さない上司や不本意な異動に不平不満をこぼす人もいます。逆に、「どうすれば上司をぎゃふんと言わせられるか」「どうすれば今の部署で力を発揮できるか」を考える人もいます。つまりその状況そのものが最初から善とか悪とか決まっているわけではなく、それで発奮するかクサるかは本人の自由なのです。
「希望の部署で経験を積むチャンスがもらえなかった」という人は大きな勘違いをしているのではないでしょうか。たとえば図書館に行けば最新のビジネス書や専門書もあってタダで勉強できるし、世界のトップ大学の講義もオンラインで無料公開されています。社内外で学ぶチャンスはたくさんあり、希望の異動が叶わなかったからといって必要な教養や専門知識、スキルが身に付かないということはありません。
「チャンスをもらえなかった」という人は、チャンスというものをはき違えていることが多いように思います。チャンスとはリスクを背負っているもので、常に表裏一体です。完璧なチャンスはチャンスではないのです。
しかしチャンスがないと嘆く人は、リスクや苦労を避けたいと考えているから、その裏側に隠れているチャンスが見えない。自らチャンスを遠ざけてしまっているのです。
この春、“無能な上司”の元で働くことになったり、“不本意な異動”をすることになったら、そうした視点をもってみてはいかがでしょうか。
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。著書に『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)、『決定版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(Gakken)、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(日本実業出版社)、『お金の才能』『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)など。