「豊かな暮らし」とは何か

子どもは「親の背中」を見て育つと言われますが、子に見せる大事な時期に、何の目的も目標ももたず早期リタイアしている姿を見せるのが望ましいのか、とも言えます。

FIREとは、人生を豊かに過ごすための生き方です。運用方法とともに、どのような暮らしをしたいのかよく考えて選択することが、結果的に豊かな暮らしにつながると思います。

主体的な生き方を獲得するために女性こそ「FI」が大切

現在の日本において、共働きが増えてきたとは言え、専業主婦の方も多くいます。また、依然として男性と比べ女性のほうが、平均年収が低いという現実もあります。

万一、離婚することになれば、男性よりも女性のほうがその後のお金のことを考えなければならないのが実情です。実際、離婚した場合に、その後の暮らしでお金をどのように見積もるのかというマネー相談を受けることもあります。

勤労収入を増やすのはもちろんながら、資産運用による収入があれば、職業の選択にも幅ができます。慌てて、ご飯を食べるためだけにする仕事=ライスワークを行わずにすみます。じっくりとライクワーク、ライフワークに取り組んでいけます。要は、主体的に生き方を選べるわけです。

それらの点を考えると、女性がFIREを考える場合は、まずREは置いておいて、FIを重視する必要があるでしょう。夫婦で一緒に考え、進めていくにしても、頭のなかに入れておきたいことです。