お金持ちの自己投資と言えば“体づくり”
また、お金持ちは、ふだんできなかったことをコロナ禍で積極的に始めています。たとえば、家にいる時間が増えたので、体づくりを始めた人が多いようです。私は以前からテニスクラブに通っていますが、コロナ禍になって新たに入会する人が急に増えてきました。
会員数が増えたので、待ち時間が長くなり、自然と雑談する機会も増えました。すると、40代、50代で会計士、医者など専門職や経営者、大企業勤務の方が多いようです。いずれも高収入の人たちで以前は仕事が忙しくて自分の時間がなかなか取れなかった人です。
それがコロナ禍で自分の時間を大切にしたり、家族との時間を大切にしたりするようになり、優先順位が変わってきているように感じます。
普通の人はコロナ禍で太り、お金持ちはやせる
コロナ禍で外出する機会が減り、「太った」と言う人が多くいますが、お金持ちは逆に「やせた」と言う人が多くなっています。普通の人は、時間に余裕ができるとダラダラと過ごしてしまいがちですが、お金持ちは基本的に自己管理ができています。だからこそ、時間に余裕ができると、これまでできなかったことを積極的に実践するようになり、結果が出ているのです。
一方でこの機会に資産運用を真剣に考え始めたお金持ちも少なくありません。資産1億円を貯める人には、投資で大きなリターンを確保した人もいれば、節約を徹底してコツコツ貯めた人もいます。
コツコツ貯めた人には、投資をまったくしていない人が多くいます。資産運用を考えなくても、残高が積み上がっていくばかりだったのです。しかし、銀行の口座に多額の残高があると営業の電話などがかかってきますから、「投資しないといけないのではないか」と思い始めているようです。