伝えたいのは変化なのかシェアなのか

プレゼンで数字を伝えるときに、数字ばかりの生データをそのまま載せるのは絶対NG。分析することを諦めたも同然です。

グラフをつくることで満足してしまう人がいますが、そこから何を見せたいのかが重要です。見せたいところを強調し、そのグラフで伝えたいメッセージを文字にして1行程度で入れましょう。

グラフも、必要ない罫線や目盛りは消して、ノイズカットを心がけて。エクセルでグラフをつくる際「データラベル」を使うと、グラフが示す数字が入るので、強調したい部分だけつけてもいいでしょう。

量の変化なら縦棒グラフ、物事の変化なら折れ線グラフ、順位付けや比較ならば横棒グラフ、内訳やシェアならば円グラフが適しています。ほかにもさまざまなグラフがありますが、数字で相手に気づいてほしい効果を考え、最適なグラフを選びたいものです。

1つだけ気をつけるのは、数字自体をごまかさないことです。よく見せたいばかりに、実際の数字以上に見せてしまうグラフは真実を曲げ、信頼を落とします。数字自体はそのままに、見せ方で差をつけましょう。

最適なグラフを選ぶ
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