雑談に苦手意識を持つ人は多いのではないでしょうか。産業医の井上智介さんは、「雑談の話し方の中でも一番大事なのが”大失敗”しないこと。無意識に発する余計な一言で、それまで築いてきた信頼が一瞬で壊れてしまうこともあります」と指摘。気を付けたい余計な一言とは――。

※本稿は井上智介『ストレス0の雑談』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

話し合うデザインチームのシルエット
写真=iStock.com/PrathanChorruangsak
※写真はイメージです

雑談テクを本番で活かせない悩み

「軽い雑談ができないから、営業の仕事がしんどい……」
「休憩中の会話が弾まなくて、職場で打ち解けられない……」
「○○さんみたいにコミュ力が高くないから、人間関係が希薄……」

みなさんは、このような悩みを抱えたことはありませんか。

その悩みを少しでも解消しようと思って、雑談を盛り上げるテクニックや、話題のネタ100選などを調べたことがある人もいるかもしれません。しかし、本番では頭が真っ白になって、うまく話せなかった経験もあるでしょう。

その理由は、「木を見て森を見ず」の状態になっていたからです。

雑談はコミュニケーションの一種だからこそ、「技術」ではなく「人の心」という土台に注目すべきなのです。

雑談のストレスが晴れる5つのステップ

次の5つのステップを順に踏んでポイントをおさえていくことで、コミュニケーションの土台を築くことができます。結果として、雑談にストレスを感じなくなるのです。

1つ目は「目的」の設定です。まずは、途中で迷わないための道しるべが必要です。どんな場面でも軸がぶれない雑談の目的を定めましょう。

2つ目のテーマは「自己開示」です。自己開示は雑談の鉄則ですが、ここでつまづく人が非常に多いのです。

3つ目は「話題」です。話題はストックするのではなく、どんな相手でも使える汎用的なテーマを意識します。

4つ目は「聞き方」です。コミュニケーションにおいて一番大切なのは、聞く力だと言われています。話を聞けない人の原因から、改善のコツまで、具体的に考えてみましょう。

そして最後のステップは、「話し方」です。重要なのは、上手は話し方ではなく、信頼関係を崩さない話し方です。相手を不快にさせることがなくなり、安心して雑談ができるようになるはずです。

本稿では、ステップ5の「話し方」について具体的に紹介していきます。