手元に時間とお金が残るようになる

「固定席」「個人キャビネット」「個人ゴミ箱」を辞めることが、直接的・間接的に生産性の改善に寄与すると論じてきましたが、実現の前提となるのは、やはりデジタルな労働習慣を身につけることです。

たとえば固定席から脱却するには、ノートPCやスマホを使っていつでもどこでも働けるようにしておく必要があります。

また、個人キャビネやゴミを減らすには、情報を紙ではなくデジタルのまま扱える技術や習慣が必要になってきます。

急に自分を変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ本連載で取り上げているようなデジタル活用の技術を磨いていくことで、やがて気がついた頃には、ずいぶんと手元に時間やお金が残りやすくなっているはずです。

岡田 充弘(おかだ・みつひろ)
クロネコキューブ代表取締役

外資系コンサルティング会社を経て謎解き企画会社『クロネコキューブ』を設立。700にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『爆速パソコン仕事術』(ソシム)『結果もスピードも手に入る 神速スマホ仕事術』(すばる舎)『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)『やめるだけで成果が上がる仕事のムダとり図鑑』(かんき出版)『ビジネスマナーと仕事の基本 ゆる図鑑』(監修)(宝島社)ほか。