謎解きゲームの企画、運営の傍ら、企業に業務改善のコンサルティングを行う岡田充弘さんは、社長でありながら自分の固定席がありません。さらに個人用のキャビネットやゴミ箱は廃止したほうがいいと指摘します。その理由とは――。

コロナで変わるオフィスの意味

各地で3度目の緊急事態宣言が発令・延長されたことで、また会社に行く機会が減ってきていることと思います。

そうなるとオフィスにスペースが空いてきて、「そもそもうちにこんなにスペースは必要なかった」と気づく会社も多いようです。

会社員時代(外資コンサル)の筆者のデスク周り。よく退社(転職)したものと勘違いされていた。
会社員時代(外資コンサル)の筆者のデスク周り。よく退社(転職)したものと勘違いされていた。(筆者撮影)

同時に浮き彫りになる課題がデスクまわりの“モノ”の存在です。モノといっても、紙資料や文具・備品のように仕事で使うものもありますが、中には趣味の雑誌や私的な衣類など仕事に関係のないモノまで溜め込んでしまっている人もいたりします。

オフィスは、ワーカーが生み出す付加価値が最大化するのを助ける場所です。

コロナ禍による混乱が収まるのはまだ少し時間がかかるかもしれませんが、収まった後にはオフィスのあり方も大きく変わっているはずです。より柔軟に利用でき、より機能的に使え、より空間としての快適さが求められるようになっているのではないでしょうか。

今回は、経営者とワーカーの間の目線に立って、生産性が上がるデスクまわりのあり方について考えてみたいと思います。