「お金が貯まる人の銀行との付き合い方はとてもシンプル」と語るのはファイナンシャルプランナーの氏家祥美さん。キャンペーン金利などに目を奪われることなく、お金が貯まる口座管理の仕組みをつくっている人が多いそうです。上手な銀行との付き合い方を教えてもらいました――。
机の上に通帳と電卓
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サブ口座はネット銀行を

紙の通帳が有料化されたり、口座の利用状況によって手数料がかかるようになるなど、銀行のサービス内容は時代とともに変化しています。低金利が続いて定期預金をしても利息はほとんどつきません。手数料で損をしないために、どこの銀行と付き合うのが有利か、もう一度、考えてみてはいかがでしょうか。

私がおすすめするのは、3つの銀行口座を上手に使い分けることです。

まずメイン口座として店舗型の銀行の口座。家の近くに店舗がある銀行を選ぶと、何かあったときに対面で相談が受けられるので安心でしょう。メイン口座には給与振込を指定して、家賃や水道光熱費の自動引き落としなどに利用します。日々の生活のお金の出し入れの基本機能をもたせるのがメイン口座です。

二つ目はサブ口座としてネット口座を利用します。会社員の場合、貯蓄は給与から天引きできる財形貯蓄を利用するのが基本ですが、会社に財形がない場合やプラスαで貯蓄したい場合は、サブバンクのネット銀行を貯蓄口座として利用するといいでしょう。