就職浪人をする他大学の先輩も

【佐藤】バイト先の1個上の先輩は、内定した会社から、入社の4日前になって「希望退職を募ります」って言われて、いま再就活しているそうです。そんなこともあるんだってびっくりしました。

【山岸】私の先輩の中には、去年内定がもらえなくて就職浪人している人が4~5人います。でも、逆に同じ大学の同学年の人がどういう状況かはよく知らなくて。完全にオンライン就活だったので、周りの人の進捗状況がまったくわからないんですよ。

仕事の面接
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

【原田】厳しいと感じるかどうかは、大学によって、また目指す業界によっても違うのかもしれないですね。それと、今年はオンライン就活という点も今までとは大きく違うところ。やりづらいと感じた点はありますか?

面接中にWi-Fiが切れるアクシデント

【池谷】グループ面接中にWi-Fiが切れたのはつらかったです。オンライン授業などで使い方には慣れていたんですが、その時に限って天候不良で接続が切れてしまって。ミスったなと思ったけど、どうしようもないですよね。結局、その企業には受かりませんでした。でもその点を除けば、オンラインだと時間をかけずにたくさんの会社を受けることができてやりやすかったですね。

【原田】Wi-Fiが切れたことが理由で落ちたんだとしたら、そんな企業には行かなくてよかったという考え方もできますよ。不可抗力から起きたことなのに、そこを理解してくれないのはあまりいい企業とは言えない気がします。

オンラインのおかげで対話のハードルが低くなった

【田中】僕はオンラインでやりづらかったことはほとんどありませんでした。説明会も面接もOB訪問も、全部家でできるのでむしろ楽でしたね。画面越しに部屋の背景を見せることでつかみにもなったし。本棚が置いてある場所を背景にしたので、それをきっかけに話が盛り上がることも多かったです。でも、インターンはやりづらかったかな。1日パソコンの前に座っていなきゃいけないので疲れました。社員さんの雰囲気もつかめず、その社を理解し切れないまま終わってしまった気がします。

【西川】僕も就活はオンラインのほうが楽でした。移動時間もかからないし、対面だとどうしても緊張して変に気を遣ってしまうタイプなので、オンラインのおかげで対話のハードルが低くなった気がしました。一方で、インターンや企業説明会はオンラインだと会社の雰囲気をつかみにくいので、そこはデメリットだと思います。オフィス見学ができないのも残念です。