人間性が垣間見える“ある質問”

③「友人」について質問する

「あなたは誠実ですか?」「あなたは社交的ですか?」と質問すれば、就活生の多くは「はい」と嘘をつく。

ですが、「友人は何人くらいいますか?」「その友人たちと何をしているときが一番楽しいですか?」「一番の親友は具体的にどんな人ですか?」と質問をすると、嘘がつきにくい。「どんな友人と、何をして、どのような人間関係をつくってきたのか」を作話するのは簡単ではないです。

「その人が、どのような友人と、どのようなつき合いをしてきたか」を深掘りしていくと、就活生の人間性を知ることができます。「類は友を呼ぶ」からです。

④20分以上、自己紹介をさせる

自己紹介の時間が「1分から3分」であれば、面接対策の例文を、「丸暗記」するだけでも乗り切ることができるので嘘がつけます。ですが20分となると、大学の就職課などが用意した模範回答だけでは間がもたないため、素の自分をさらけ出すしかありません。本当は30分聞きたいですが、時間がないから20分で我慢しています。

小山 昇(こやま・のぼる)
武蔵野 社長

1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して自身の会社を経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任して現在に至る。2001年から中小企業の経営者を対象とした経営コンサルティングを展開。全国各地で年間240回の講演・セミナーを開いている。主な著書に『人材戦略がすべてを解決する』『新版 経営計画は1冊の手帳にまとめなさい』『99%の社長が知らない 会社の数字の使い方』(以上、KADOKAWA)、『4万人の社長・幹部がベンチマークした すごい会社の裏側(バックヤード)!』(あさ出版)、『儲かる会社のコミュニケーションの鉄則』(朝日新聞出版)などがある。