仕事は求められることを提示できれば十分

年の初めに目標を立てる人も多いですが、この目標の立て方にもコツがあります。いちばんNGなのは、「1年がんばる」といった抽象的な目標。そうではなく、できるだけ数値化すること。たとえば「4月までに売り上げを10%上げる」など、数字を挙げて目標化しないと、それが本当に近づいているのか、遠ざかっているのかわからないので、モチベーションダウンにつながってしまうのです。

そもそも、仕事のスキルを磨くことばかりが、すべてではないということも知っておいてほしいポイントです。仕事だけでなく、趣味でスキルを磨くことも同じくらい大切なことです。仕事だと、つい評価の対象になってしまいますが、趣味だと誰からも評価されず、自分の好きなことに没頭できます。ですから人生を充実させるためには、仕事に価値を置きすぎず、好きなものに触れる時間を増やすことが大切です。仕事に関しては、細くとも長く働くことに意義があるので、求められることを提示できれば十分なのです。

構成=池田純子

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。