マナー違反が仕事のデキる人に多いのはなぜ?

欲求不満の若いアジア女性
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返事を待たせたことで相手を縛り、また、遅刻することで時間を奪う。これは直前にキャンセルしてしまうドタキャンにも同じことが言えます。プライベートであれ仕事であれ、約束して一定の時間をもらうということは、お互いにその前後の時間も調整することにほかなりません。遅刻同様、ドタキャンもどうしようもない場合はありますが、周りを見渡してもそれをするのは大体同じ人であることが多い。残念ながら時間の大切さへの認識が甘いと言わざるを得ません。

しかしながら、これらの「時間を奪う」というマナー違反は、ルーズな性格の人がやってしまいがちなことのように思えますが、実は仕事が順調で忙しくしている人も注意が必要です。なぜならそのような人たちは常に「忙しいからね、仕方がないよね」という理由で遅刻やドタキャンを見逃してもらえることが多いせいか「人の時間を奪う」ことにすでに慣れっこな場合があります。本心では申し訳なく思っていても、いつも許されているぶん、どこか大目に見てもらえるだろうという慢心があるのも確かです。

それに、管理職ともなれば誰からも注意されない……いえ、してもらえません。せいぜい陰で疎まれるか、呆れられる程度です。けれど、時間は命そのもの。絶対に取り戻せないし、とても貴重なものです。いくら相手が部下だとしてもむやみにそれを奪うことは決して許されず、立場に関係なく尊重されるべきものなのです。

だからこそ、相手が誰でどんな立場であるかにかかわらず、時間に関するマナーを守りましょう。もちろん、自分の大切な時間を守るためにも。

乙部 アン(おとべ・あん)
フリーエディター/執筆家

新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。