デジタルリテラシーは楽しみながら高めて

これからの時代、学ぶべきことはデジタルリテラシーですが、デジタルリテラシーは学ぶものではなく、デジタルを楽しみながら使うことで身につく能力です。例えば、中高生にティックトック(ショートムービーアプリ)が人気というのなら、1度使ってみるべきです。ドローンの進化がすごいと聞いたなら、1度飛ばしてみるべきです。試した経験がデジタルリテラシーを高めてくれます。

デジタルデバイドがもたらすもの

以前、某企業の取り組みで、社員の位置情報をタイムリーに地図に表示させる仕組みを見た際に、「ウーバーイーツからヒントを得たのですか?」と聞いてみると、案の定ウーバーイーツを使ったことのある社員からの提案だったそう。でも、サービスを使ったことがなければ、そのような提案はできません。こうやってデジタルに触れた経験のひとつひとつが、新しい取り組みを敬遠している人との間にデジタルディバイドを生み出していくのです。デジタルリテラシーを高めるには、難しい言葉や仕組みを学ぶより「デジタルに触れる」。それが最短の方法なのです。

また、デジタル化で問題とされるのがセキュリティー。個人情報が流出するのではないかと騒がれていますが、すでに個人情報は取られています。アマゾンで買い物をすれば、AIがユーザーの好みを分析して、興味のありそうな商品をピックアップしてくれます。DX化が進むと例えば、現在、アマゾンで“40代女性”とカテゴライズされている情報の精度がより深くなり、個人の趣味嗜好しこうに合った提案がなされるようになります。

これは便利なサービスであり、リスクではありませんよね。私たちもメディアに氾濫する情報を選び取る力が試されています。発信された情報をうのみにせず、分析し、必要以上にリスクを恐れず、自分に必要かどうかを見極める目を持つことが大切なのです。