動画の時代と言われる2020年。企業だけでなく、政府までTikTokに注目し始めた。大きなうねりに乗れる会社と乗り遅れる会社の決定的違いとは――。

ハイブランドも注目、企業でのTikTok2大活用法

【原田】ダンスだけではなくて、さまざまなジャンルで利用されるようになっているTikTokですが、企業で利用するなら、どんな使い方がありますか?

Natee 小島領剣社長
Natee 小島領剣社長

【小島】使い方には二つのパターンがあると思います。まず一つは、若者へアプローチをしたいときのプロモーションとしての使い方です。ゲームやコスメなどでなくても、たとえば50代がメインユーザーの商品を持つ会社なんかも若者にリーチしたいというニーズがあります。

【原田】若者というのは女子高生くらいを指しているのですか?

【小島】いえ、もう少し上の世代にも効果はあります。某フィットネスアプリの広告動画は20代後半から30代前半の女性に向けて発信してヒットしました。

【原田】どういう商材の時に成功しやすいですか?

【小島】相性がいいのは10代から20代なので、ターゲットをそこに設定すると効果が出やすいです。業種を選ぶとするとまずは消費財が挙げられます。コスメやファッション、飲料、消費財など分かりやすいもの。事例もたくさんありますし、今後大きな市場があると思います。

もう一つはアプリやウェブサービスでのインストールや会員登録を促すようなものは効果が出やすいようです。

チャレンジングな取り組みとしては、ハイブランドによるTikTokへの参入です。クリスチャン・ディオールなどハイブランドの出稿もありました。