コロナ禍により、人との接触が少なくなり、リアルなコミュニケーションに頼ることは難しくなりました。noteプロデューサーの徳力基彦さんが、これからますます、ビジネスでSNSが欠かせなくなると言う理由とは――。

※本稿は徳力基彦『自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。

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※写真はイメージです(写真=iStock.com/bigtunaonline)

SNS発信に肩書は必要ない

ネットサーフィンをしていると、自分に役立つ発信をしてくれている人は必ずしも著名な作家やジャーナリストばかりではないと気づきます。みなさんも、誰が書いたかわからないブログやSNSの投稿から刺激を受けたり、感動したり、勉強になったりした経験はあるでしょう。しかも、その文章は必ずしも美文や名文ではないはず。

ネットの世界では、業界のピラミッドの頂点にいる経営者や第一人者の情報だけが求められているわけではありません。

少数ではあってももっと細かなニーズをもつ人がネット上の情報を日々検索し、自分の求めている情報を探しています。

ためになると思えば、頻繁に読みにきてくれます。

どんな立場の人であっても、その人のもつ情報を求めている人は世の中にいるのです。

たとえば、大学生に向けた就職活動のアドバイスなら、就活の専門家よりも新入社員の発信のほうが役に立つ場合があります。大学受験指導のプロフェッショナルより、この春に大学に合格したばかりの大学1年生が受験勉強のコツを語ったほうが参考になるかもしれません。

だから、「自分には発信するようなネタはない」「発信に値する人間じゃない」と卑下する必要はまったくありません。自分と同じ立場の人、似た悩みをもっている人、同じ趣味や興味関心をもつ人……。あなたの発信が誰かの助けになり、問題解決のヒントになることは十分あり得るのです。それがSNS発信のおもしろさです。