(2)図表にテキストをぎっしり詰めない

Excelなど表計算ソフトで作った資料にありがちなのが、セルに文字がたくさん入った図表。これでは、オンライン会議中に口頭で説明していても、参加者はテキストを読み込もうとして話が入ってこないという事態になってしまいます。

その図表を要素分解して数値などでわかりやすくする工夫が求められます。例えば複数のデータサイトを比較検討する場合、NG資料例②のようにサイトの機能性をテキストで説明するのではなく、OK資料例②のように、カテゴリ検索、イメージ検索などの機能があるかどうかを、1項目ずつ色で示し、更新頻度などのデータは数字で表現。結論として自分がどこのサイトが良いと思ったか、総合評価を可視化するとさらにわかりやすくなります。

左:NG資料例②、右:OK資料例②
左:NG資料例②、右:OK資料例②(© 2020 AND CREATE)

(3)細かな数値より「傾向」が直感的にわかる表現を

Excelで単純に数値を入力しただけの表も、リモート版の資料としては情報量が多く、見づらいのでNGです。例えば、NG資料例③のように、あるサイトへの時間帯別のアップロード数を調べたとき、リアルな会議では大きなプロジェクタに投影して「こちらの数値をご参照ください。この時間帯に最も多くアップロードされています」と口頭で説明できますが、オンライン会議ではとっさに数値を比較しづらいので、「数字ではなくトレンド(傾向)」を見せるようにしましょう。Excelであれば、OK資料③のように、データを集計した上で「条件付き書式設定」から各数値の色を指定し、色のグラデーションで傾向をわかりやすく見せることができます。

左:NG資料例③、右:OK資料例③(© 2020 AND CREATE)
左:NG資料例③、右:OK資料例③(© 2020 AND CREATE)