ニュースは副業アイデアの宝庫
ウィズコロナの需要について、つづけてお話ししましょう。7月3日には「新型コロナで地方移住を決断する人が増えて、オンライン移住イベントが大人気」というネットニュースが流れました。
たしかにコロナ問題で満員電車の恐怖は高まっていますし、そもそもテレワークが推進されて、本社のある都心に通勤する必要もなくなっています。ならば、わざわざ高い家賃を払って都心に住む意味もない。もっと自然が豊かで家賃の安いところに住んだほうがいいのではないかと気づき始めている人が増えています。
私の友人の宮城さんは、そこに目をつけて「Flato(ふらっと)移住支援サービス」というものを始めました。これは移住に興味はあるけれど、いきなり移住というのはハードルが高い。ならば、就活のOB訪問やインターンのように、実際の移住者に話を聞いたり、仮居住してみたりしてはどうか。移住を就活のモデルにあてはめた新しいプラットフォームを創りました。ここでいうサービスは「移住には興味があるけれど、いきなり実行に移すのはハードルが高い人」にとっては有難いサービスです。
最強の事業を生み出す「X2+Yの法則」
こういった時代のニーズをとらえることは、新しい事業を始めるときに最も大切です。これまで私もさまざまなビジネスを立ち上げましたが、自分の好きなことややりたいことをスタート地点にしたことは一度もありません。
まずはニュースなどをチェックして、時代の動きに目を向けること。そこから自分だったら何ができるかを考える。もしも自分の力だけで難しければ、他人の力も借りて考える。
これを「X2+Yの法則」といいます。(元芸能人の島田紳助氏が売れる芸人になるための考え方として「X+Yの法則」を提唱しましたが、これを応用したものです)
X2というのは、自分の能力と他人の能力の掛け合わせ。Yは時流です。
つまり自分だけでは、箸にも棒にもかからないけれど、他人の能力が加わることでそれを補える。そこに時流をとらえた需要がプラスされると、自己ベストの事業が生まれるということです。