風格とセンスが光る、シーン別ドレスコード

役職者がビジネスファッションで意識すべきことを学んだあとは、識者ふたりがシーン別のコーディネートについて、じっくりと指南。知りたかったあれこれから、意外な事実まで、ファッションプロの視点で解説!

1.ビジネスディナー

髪の毛はすっきりまとめて、上半身にポイントを

「ビジネスシーンの会食ともなれば、格式ある場所であることも多い。まずレストランのドレスコードを確認することから始めましょう。基本はビジネススーツで。デザイン襟のジャケットなど上半身にポイントがあるアイテムも場を華やかに盛り上げます。お座敷の可能性を考え、スカートならやや長め丈を、やむなくパンツの場合はしなやかな素材を選ぶのも大切。ヘアスタイルは食事の邪魔にならない、まとめ髪がベストです」(大森さん)

ボウタイなど、上品ブラウスをキーアイテムに

「一緒に食事をする相手、さらにお店への敬意を表した服装を心がけるのは基本中の基本。スーツをベースに、セットアップ、ワンピースも可。昼間とは違うエレガントな雰囲気を演出してくれるスカーフやブローチはもちろん、ボウタイブラウスなどの表情あるエレガントトップスは、ジャケットを脱いだ際に程よく注目を集めるのでおすすめです。靴を脱ぐことを考慮に入れて、ストッキングはマスト。素足はあり得ません」(政近さん)

ビジネスディナー/祝賀パーティーの服装
イラスト=Takako、以下すべて同じ

2.祝賀パーティー

リトルブラックドレスで、品のよい華やぎを

「キャリア女性ならば、お祝いの気持ちを表現するのにふさわしいリトルブラックドレスを1着用意しておくといいでしょう。役職者ならば落ち感のあるシルエットで、襟元や袖にさりげないデザインが施されているものがおすすめ。立食の場合は、両手が空くストラップつきの小ぶりなバッグが重宝します。アクセサリーで輝きを足し、メイクもていねいに仕上げること。品のよさと華やぎ、両方を演出することが大切です」(大森さん)

落ち着きのあるスタイルで、格式を意識して

「役職者のパーティースタイルは、『目立つのではなく引き立つ』『派手ではなく似合う』という視点が大切。大人の余裕を感じさせるシルエットのきれいなワンピーススタイル、もしくは襟にサテン生地を使ったショールカラージャケットなどで格式を感じさせるパンツスタイルも素敵です。そこにジュエリーで華を出すと大人の風格が出ます。ちなみに主催者側ならば、高級すぎる時計やジュエリーは避けたほうがベター」(政近さん)