コロナ禍のなかスタートした新プロジェクト
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であるSDGsは、2015年9月に国連サミットで採択されたもので、国連加盟193カ国が2030年までに達成するために掲げた17の目標。今やどの企業にとっても欠かせない取り組みとなっていますが、JTではどのような活動が進められているのでしょうか。たばこ事業部 渉外企画室 コミュニティインベストメントチームの課長でありRethink Creator PROJECT/JT SDGs貢献プロジェクト担当の加藤達也さんと、課長代理でRethink Creator PROJECT/JTの森担当・吉原順子さんにお話を聞きました。
——今年の6月にスタートしたRethink PROJECT(リシンク・プロジェクト)ですが、どのようなプロジェクトなのか教えてください。
【吉原さん】地域社会の課題解決に対して、パートナーシップを基盤に取り組むプロジェクトです。これまで“当たり前”とされていたことをもっと深く考え、視点を変えることで、問題の本質に気づき、思想変容または行動変容が生まれると考えます。課題解決社会貢献というと難しいことのように感じますが“相手の立場に立って考える”など、視点を変えて物事を考えることで、それぞれの地域の“新しい明日”に向かうことができるのではないかと考えています。
【加藤さん】たとえば施策のひとつである「Rethink Creator PROJECT(リシンク クリエイター プロジェクト)」は、“地元を誰かにまかせない。”というコンセプトのもとクリエイターの地産地消を通じた地域創生の実現をめざしています。地元の人だからこそ発信できる地域の魅力はたくさんあるはずですが、それを地域の宣伝や文化の紹介に生かす場は限られてしまっているように思います。各地域でのセミナーやコンテストをとおして、地元のことを、視点を変えて見つめなおす体験を提供しています。性別・年齢関わらずさまざまな方にご参加いただけるセミナーですので、新たな才能が活躍するきっかけをつくるだけでなく、都市と地方の地域格差や、子どもがいて働く時間が限られている人の助けになればと考えています。
——Rethink PROJECT発足のきっかけはなんですか?
【吉原さん】JTとして、地域課題への向き合い方をRethinkした結果、施策単体での活動や個社だけの活動から脱却し、より発展的かつ持続可能な取り組みにする必要があると認識し、従来の個別施策をまとめプロジェクト化しました。このRethink PROJECTは先に挙げたクリエイターの人材育成のほか、清掃活動や助成事業など、数年前からそれぞれに活動していた複数の施策はプロジェクト化する前から取り組んでいたものです。Rethinkという概念でつながることで、もっとたくさんの人に弊社の考えが伝わりやすくなったと感じています。今後は、各地域で同じ想いを持つ方々とのパートナーシップを通じて、取り組んでいきたいと考えています。