ファシリテーターへの協力度も決め手に

Zoom会議では、ファシリテーターへの協力姿勢がそのまま会議への貢献につながります。具体的には、次の5つの行動を意識してみましょう。

Zoom会議に貢献するコツ
①発言した後、次の人に「意見のバトン」を渡す
②タイムマネジメントは各自でも行う
③オンラインに適した表情や話し方を心がける
④ファシリテーションスキルを学んでおく
⑤みんなに感謝の気持ちを示す

順に見ていきましょう。まず①は、自分が発言した後「○○さんの意見はどうですか」と誰かに振ってみたりすることです。意見を言いっぱなしにしてファシリテーターに後を引き受けさせるのではなく、自ら積極的にバトンを回していくのです。皆の発言の機会を増やせますし、議論の活性化にも貢献できます。

②のタイムマネジメントでは、時間内で会議の成果を出せるよう、各自が協力します。ファシリテーターは時間管理に気を配っていますが、参加者全員がこの意識を持てば、進行はグンとスムーズになります。意見を言うときは、長くならないように工夫します。

③の表情や話し方は、リアル会議の時よりも大切になります。Zoom会議では、無表情でじっとしていると「不機嫌なのかな?」と思われがち。会議中はできる限り笑顔で、うなずいてみせることをおすすめします。

苦手な人もいるかもしれません。私も最初は笑顔でいるのが照れくさかったのですが、Zoom会議では画面にずっと自分の顔が映し出されています。ある時、自分の不機嫌そうな顔に驚きました。時々チェックして、自分の表情がどう見えるか確認してみてください。

話し方では、意識してノイズを消すように練習します。ノイズとは「あのー」「えっと」といったつなぎの言葉。緊張すると間を埋めようとして使ってしまいがちですが、間延びして聞こえますし、あまり多いと意見が伝わりにくくなります。

不要なノイズはできるだけ排除して、滑舌もはっきりと、強弱をつけて話すようにしてみましょう。表情や話し方は慣れの部分も大きいので、最初は苦手でも、意識して続けているうちに自然とできるようになります。もちろんいつでも笑顔でいる必要はありませんが、いつでもできるようにしておきます。