サポートの手厚いシンガポールのインター校

アメリカやシンガポールなどでは学校の対応が早く、カリフォルニアの公立小に通っている人もロックダウンが決まった翌週からオンライン教育が始まり、PDCAで改善され続けているようです。現在はITに強い若い講師が中心となって現場で指導しているようです。

シンガポールでも6月からは徐々に学校が再開される予定ですが、再使用可能なマスクやフェイスシールド等が配られます。ローカル校、私立のインター校、習い事などの多くもただ休校にはせず、いち早くe-ラーニングを取り入れています。GoogleハングアウトやZoomなどでライブ授業やミーティングをしたり、アプリを使って双方向の授業を進めるなどの工夫がされています。

また、ローカル校では6月の夏季休暇を早めて5月にして、6月は授業とフレキシブルに対応をして学習を継続する努力が行われています。経済解除も3段階に踏んで行われ、第一フェーズで学校が徐々に再開すると、教育が再重要視されていることが分かります。

シンガポールのインター校の多くは普段から連絡事項は基本Eメールで、授業の様子はアプリで管理されています。それを双方向にして、アプリでその日の課題を掲載し、勉強をしたら、写真や動画などを投稿して教師が確認をするという流れとなっています。

幼稚園や小学校低学年まではオンライン授業は1時間以内など時間を制限し、その他はその日に与えられた課題をこなすというスタイルの学校も多いようです。朝にクラス全体のミーティングがあって、指示を受けます。

課題は担当講師がパワーポイントと動画で作り、わかりやすく指導するように指示されているようです。また、第二外国語、音楽、体育、アートなども30分ほどのe-ラーニングがあります。IT担当や心理カウンセラーなどが常駐している学校もあり、システムトラブルがあればIT担当に問い合わせたり、心理面の相談をカウンセラーにすることもできるようになっています。また、質問や相談があればいつでも担任や担当教員に質問ができるようになっています。もちろん、シンガポールのインター校については、日本のインター校や私立校よりも授業料が高いのでその分サポートも手厚いのでしょう。

習い事の多くもオンラインに

学校以外でもシンガポールの多くの習い事はオンライン授業に切り替わっており、バレエ、ピアノなどの芸術系も導入しています。乗馬教室ですらバーチャルレッスンを導入するようです。どうやって運営するのか興味深いものです。とにかくやる気があれば何でもできるのでしょう。

娘が通っているバレエ教室では、若い先生が自分の部屋からZoomでレッスンをやってくれているのですが、問題なくできています。音楽については同時に音を合わせるなどは難しいですが、ピアノのレッスンは問題なくできています。デジタルネイティブの若い講師達はITスキルも高い人が多く、授業を工夫し、毎回改善してくれるのを感じます。このように現地の習い事や日本人向けの塾などは60分間などZoomで付きっきりで教えてくれる形で、土日はマンツーマンのレッスンの予約が殺到していて、予約を取ることが困難なくらいです。学校よりもより講師に任せられる形なので助かります。シンガポールの場合、共働きが前提の社会システムのために、親の負担を軽減させる形で授業をやるという意識が強いのでしょう。

気になる価格ですが、オンライン授業への切り替えによって、塾などは10%程度塾代を割り引くところやグループレッスンを受け放題にするところもあります。ですが、基本的には同じ価格であることが多いようです。バス代などを一部返金する学校もあるようです。