グッズの投入で座る姿勢を整える
椅子を買わなくても、今使っている椅子に「勝野式座るだけで骨盤キュッとクッション」のようなクッションを置くのもよいでしょう。骨盤を支えて猫背を防ぐので、長時間座っていても疲れにくくなります。
こうした骨盤を支えるタイプのクッションのほか、背もたれがある椅子であれば、腰や背中を支えるタイプの「ランバーサポート」と呼ばれるクッションもたくさん出ています。椅子の形状や自分の体の疲れる部分などに応じて選んでください。
さらに、椅子の座面や足の高さを、クッションやタオルなどを使って調節すると、肩こりや腰痛を緩和することができます。
まず、座ってパソコンのキーボードに手を置いたときにひじの角度が90度になるようにします。クッションやタオルなどを椅子の座面に置いたり、パソコンの下に本を置くなどして、高さを調節しましょう。足の裏は、全体が床にぺたんとつくくらいの高さに。海外製の椅子は座面が高いものが多いので、つかない場合はフットレストを置くか、クッションやタオルなどで調節します。ひじの角度と足の裏の2点を意識して高さを変えるだけで、作業中の姿勢が良くなるので、かなり疲れにくくなるはずです。
「パソコンスタンド」で猫背を防ぐ
ラップトップのパソコンは、画面が目線の下の方にあり、キーボードも小さいので、どうしても背中を丸めてのぞき込みながら作業をすることになります。頭の重さを首で支えるので、首に負担がかかりますし、肩が内側に入って猫背になり、肩こりや腰痛につながります。
これを防ぐのに役立つのがノートパソコンスタンドです。パソコンの高さを持ち上げたり角度を変えたりすることで、視線が上がり、姿勢が改善できます。製品によって、対応するパソコンの大きさや、調節できる角度が違うので、自分のパソコンに合ったものを選びましょう。いろいろな種類のものが出ていますが、中でも「MOFT」は、軽くてデザインもシンプル。角度は2段階で調節できます。使わないときは、折り紙のようにぺたんと畳めて場所を取りません。
ノートパソコンスタンドは、「Zoom(ズーム)」などのオンライン会議の顔映りにも影響します。パソコンのカメラは、何もしないとあごの下くらいの高さなので、相手を見下ろすような角度で映ってしまいますし、あごの方が大きく映るので太って見えます。ノートパソコンスタンドを使ったり、パソコンの下に本を置くなどして、カメラの高さと目線をそろえた方が、映りがよくなるのでおすすめです。