※本稿はムーギー・キム『世界トップエリートのコミュ力の基本』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
“つくられたレビュー”もあることを知っておこう
情報収集において警戒すべきことの1つが、ネットのレビューである。
というのも、メディアやCMが信頼できないからと、レビューやネットでの評価を過信して、やはり失敗することも多いからだ。
第1に気をつけたいのが、レビューが大いに歪められている実態だ。
たとえば熱烈なファンや仕事での関係者が多い人の本に関しては、その支援者が書籍発売当日に大量のアマゾンレビューを投稿するのは、新著発売時の風物詩である。
悪質なケースでは、飲食店の某有名口コミサイトが、掲載飲食店のレビューの点数を上げるために飲食店に金銭を要求したり、アマゾンにレビューを書くために雇われる人々がいたりもする。
実際に私がひいきにしている寿司屋さんは、その素晴らしいクオリティにもかかわらず口コミ運営サイトに協力していないからか、極めて低いレビューに甘んじている。覚えておきたいのは、「レビューが実態を反映していないことも多い」という事実なのだ。