先代社長の功績で財務基盤は強固

事業承継をめぐる騒動で世間の注目を集めた大塚家具。一方で好業績が続くニトリ。両社の違いを決算書で見ると、どうなるか。安全性、収益性、成長性の3つの視点から比較してみよう。

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まず、安全性を示す自己資本比率は、両社とも理想とされる40%を超えているので問題はなさそう。驚くのは大塚家具がいまだに60%を超えていることだ。

「先代社長時代に積み上げた利益剰余金がいかに大きかったかを物語っています」(柴山政行さん)

結果、同社は今なお自己資本で設備のかなりの部分を賄えていることになる。今のところ、強固な財務基盤を維持しているといえる。

収益性を見ると、自己資本をいかに有効に活用しているかを示すROEは、ニトリの14.5%に対し、大塚家具は△21.3%と圧倒的な差がある。総資産をいかに有効活用しているかを表すROAを見ても、ニトリが目安の8%を上回っているのに対し、大塚家具は△21.2%と差が大きい。両社の経営効率の差は歴然としているといえそうだ。加えて、大塚家具は赤字の状態が続いている。当期純利益のマイナス幅は前期と比較し縮小しているが、営業利益率のマイナスは拡大している。

「ニトリ」VS.「大塚家具」
自己資本比率