個別株投資のスタートには好機
一方、これから投資を始める人、それも個別株投資を始める人にとっては、今はとても大きなチャンスです。なぜならコロナウイルスの蔓延によって大きな影響を受ける企業だけでなく、それ以外の企業も一緒に連れて大きく下がっているからです。言わばどれもこれも一緒くたに投げ売り状態になっている超バーゲンセールの真っ最中です。バーゲンセールなら熱心に出かけていって安くなっている良い物を買うのに、市場が株の大バーゲンセールをやっている時に買わない手はありません。本来はこんな時に備えて日頃から『会社四季報』などで研究して、成長する企業を探しておくべきですが、今からそれをやっても決して遅くはありません。なぜなら、今回の調整はどうやら長引く可能性がありそうだからです。
ややもすれば、日経平均がどうなった、こうなったということだけにとらわれがちですが、全体の動きは見てもしょうがないですし、それを予想するのも無理です。どんなに市場が下落し、低迷を続けても、確実に利益を挙げて成長を続ける会社はあります。ところがそんな会社でも他と同じように下がっているこういう時期こそ、仕込んでおく時期なのではないでしょうか。そういうことができる人だけが株式投資で大きな利益を手にすることができるということを忘れてはいけません。
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1952年大阪府生まれ。オフィス・リベルタス創業者。大手証券会社で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事。定年まで勤務し、2012年に独立後は、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプランニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行った。日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員。著書に『投資賢者の心理学』(日経ビジネス人文庫)、『定年男子 定年女子』(共著・日経BP)、『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(東洋経済新報社)、『お金の賢い減らし方』(光文社新書)など多数。2024年1月没。